1年の間に2ヶ月間しか登る事が出来ない富士山!今年も行ってきました!

富士山は毎年30万人の登山者が訪れ、今年は35万人とも言われています。
富士山に限らず最近はちょっとした登山ブームとなっているようです。

5合目からの御来光もなかなか綺麗でした。
今回の行程は5合目で御来光を見てからの日帰りルート。
須走口のルートを選びました。富士山の登山道は4ヵ所あり、河口湖口、富士宮口、御殿場口、そして須走口があります。
夜中の1時に須走口入口駐車場に到着。4時間の仮眠を車で済ませ、5合目の高度2000m地点で身体を気圧に慣らします。
高山病になりやすい自分は、今回自分なりの高山病対策をしました。
☆睡眠を十分にとる。(今回4時間)
☆高地で体を慣らす。(同じく4時間)
☆とにかくゆっくり亀のようなスピードで歩く。
☆鉄分の多いプルーンなどを食べる。
☆複式呼吸をおおげさな位い行いながら歩く。
普段は何も考えずに、ただひたすら登るのですが、今回は課題を作って富士登山に挑みました。(少しおおげさですが。。。)
さあ!いよいよ出発です!出発時間は朝6時です。

登山道入口には神社があり、事故の無いようにお祈りしました。

5合目からは林道を通るので、ここまでは気持ちの良い場所です。今回は天気も良く快調です。
でもペースは亀のように歩きます。

ところどころで山頂が顔を見せます。

富士山で良く見かける高山植物『オンタテ』。登った事のある方は見覚えがあるかと思います。
白と黄色の花が咲くそうです。

まだまだ先は長いです。ここから山頂までは6.2km6時間30分かかります。

やっと6合目の2400m地点に到着!ちなみに富士山の頂上は3776mです。
まだまだ先は長い道のりです。

スタートからたった400mしか登っていないので、休憩も簡単に7合目を目指します。
少し雲が出てきました。

6合目の山小屋を見下ろすと雲がモクモクと近づいてきます。

上を見上げると快晴!山はこんな感じで天気が変わりやすいんですよね。
やっと7合目が見えてきました。でも見えるだけで以外に距離があります。

途中、下山している人達とすれ違います。ルートが違うので覗いてみると、
結構な斜度がある道を下っています。小さい人見えますか?下山の砂走りです。

7合目にやっと到着です。標高3090m!酸素がだいぶ薄くなってきました。
亀歩きの自分はどんどん後ろの人達に抜かれます。
3000mを超えると一般的に高山病の症状が出やすいと言われていますが、
亀歩きのおかげでまだまだ順調です。

7合目を過ぎると急に草や木は無くなり、ゴツゴツした岩だらけです。
3000m以上の場所には植物は育ちづらいんです。


途中でこんな機械を発見しました。30万人の足取りはこんな機械で計測されていました。

本7合目に到着しました!標高3200m

3200mの景色はさすがに違います。既に雲の上にいます。

みんなゾロゾロとひたすら登ります。

8合目が見えてきました!

8合目に到着です。3350m!残り420m!

本8合目に向かっていますが、だいぶ天気があやしくなってきました。

途中、こんな物資を運ぶ、ブルドーザーがスイスイと登っていきます。
あ?乗せて?!っと、そんな気持ちになります。

やっと本8合目に到着しました。3400m地点です。酸素が薄い為、更に息が切れてきました。意識的に亀歩きをしていたのですが、もう勝手に亀歩きになっていて、なかなか足が前に進みません。

本8合目を過ぎ、いつまで8合目と言う名の付く山小屋が続くのかと思いながら、歩き続けます。
そしてだんだんと道は険しく、斜度もきつくなってきます。
ちなみにこれは下山道です。帰りも辛そうだな?

相当息が上がってきました。

8合5勺に到着です。8合目と言う言葉の山小屋は3つありました。
只今3450mです。

虫や植物など周りには何もありません。こんな石ばかりです。

鳥居が見えてきました。これは頂上が近い証拠です。もうひと頑張りですが、まだ9合目です。

9合目は3600m
残りあと176mです。ここまでくるともう頂上までは直ぐだと思うのですが、ここに来て気にしていた高山病の前兆が現れてきました。少し頭が重い感じです。より沢山の空気を吸い込む為に、大げさな位呼吸を繰り返します。ハアハアハア。。。

9合目からが更に大変で、岩だらけの急な道を進みます。

しかも道が狭く登山客も集中しているのでご覧の通り大渋滞でなかなか進めません。
疲れきって休憩している人も沢山います。

やっと最後の鳥居が見えてきました。

これで終わりと思いつつも足がなかなか前へでません。


到着!
ついに富士山頂に到着しました!
到着時間は14時。亀歩きのおかげで登りに8時間かかってしまいました。
でも、いつもより高山病対策の効果がありました。

頂上からの景色は曇っていてあまり綺麗ではありませんでしたが、まだまだ登ってくる人達が沢山います。

お菓子の袋はご覧の通り、気圧でパンパンになっていました。

富士山の火口はこんな感じになっています。気温0度なので、まだ少し雪が残っていました。
頂上で食事を済ませ約1時間程休憩し、いよいよ下山です。
頂上到着の喜びもつかの間です。

下山は天気が良さそうです。
雲の上は快晴!雲の下も快晴!ちょうど今は雲の中にいるような感じです。

登り頂上付近の岩は無くなりましたが、
砂利道をひたすら歩き、下山は続きます。足が埋まるような砂利道は意外と体力を奪われます。

須走口からの代表的な場所!須走砂走り!
かなり急な砂の斜面がひたすら1kmほど続きます。この砂走りで膝を痛める人が多いようです。
見えますか?小さな人が砂煙をだして走っています。

自分も途中まで下り、上を見上げました。この砂走りが無ければ、今回の富士登山は快適な物になったと思うのですが、最後の最後、砂走りはかなり辛かったです。
この砂走りを終えて、やっと下山も終了し今年の富士登山も終了です。
下山は4時間で登りの半分の時間で下りてきました。

帰り際に富士山の写真を撮りましたが、来年はどうするの?っと言わんばかりにこちらを見ているような気がしました。
matsu
富士山は毎年7月1日?8月31日までが山開きで、山小屋がオープンしています。この2ヶ月間に登山客が集中します。他の月も登れない事はないのですが、雪などに対しての装備が必要になってきます。詳しくは『
富士山へ行こう』を参考にして下さい。
テーマ : 東京・多摩地域