ちょうど1ヶ月程前の5月に長野県にある
北八ヶ岳へトレッキングへ行ってきました。
トレッキングと
登山は同じようにも思えるような言葉ですが、実は少し違う意味を持ちます。簡単に言うとトレッキングは頂上を目指さない散歩のような山歩き、登山は頂上を目指すと言う意味のようです。今回はゆっくりのんびりとしたトレッキングをしてきました。
今回は総勢6名。1人1人が自分の食料やテントなどを持参し、大きなリュックを背負い、山の中でテントを張り、山中1泊の行程となりました。自分自身も大きなリュック(60リットル)を背負ってのトレッキングは初めての経験で、前日は小さい頃の遠足を思わせるような気持ちでワクワクしながら準備をしました。
結構大きな荷物になりました。出発前に一休みです。

簡単な地図ですが、今回のルートをグリーンで書きました。スタート地点は(標高2200m)地図上部(北側)の白駒池?中央の中山を通り、最終目的地は地図下部(南側)の東天狗。東天狗?地図右側のニュウを通り、白駒池に戻ると言うルートです。

いよいよ白駒池入口です。みんな重いリュックを背負いスタートしました!


え??いきなり雪ですか??もう5月ですよ??

スタートして早々に
アイゼンを使う事になりました。雪や氷の上を歩く為の滑り止めですね。これが無くては先には進めない優れものです。ちなみにこのアイゼンは日本製。『
KAJITAX』と言うブランドで機能もデザインも他のアイゼンに比べると良い感じです。

さあ!いきなりのこの雪の中、ザクザクと山の中を進むのでした。整列してるみたいですね。

雪の中を進むにつれて天気も良くなってきました。でも結構寒いです。

中山山頂に到着間際、毎日同じ方向に風が吹くのでしょう。木々が揃って同じ方向に傾いていました。

歩き始めて3時間、やっと中山山頂に到着しました。(標高2496m)

頂上は太陽の光を直接受ける事で、雪はまったくありませんでした。ゴツゴツとした岩だらけです。途中の道は木々が茂っていて太陽光が当たらないので、雪が多く残っていました。雪が残る場所と残らない場所には理由があって、太陽が登る東側は太陽光が当たりやすく雪が溶けやすい。逆に太陽が沈む西側は太陽光が当たりづらい為、雪も残り易いのです。太陽の熱で雪が溶ける。考えると当たり前の事ですが、登っているとそんな事も考えられず、なるほどなと思いました。それと、今歩いている場所は雪があるのか、無いのかで??そんな状況を知る事でなんとなく自分が居る位置も解るような気になります。(この頂上の標識は西側にありました)


中山山頂を抜けて、次の目的地は今日の宿(テントを張る場所)黒百合平へ向かいます。


約1時間歩き、やっと黒百合平が見えてきました。

今日の移動時間は約5時間位でした。雪の中を歩いてきたので少し時間はかかりましたが、ちょうど気持ちよいくらいの移動でした。
テントを張れる宿泊場所は
黒百合ヒュッテと言う山小屋も併設しています。

敷地内に各々がテントを張り、今日の寝床のセッティングです。自分で運んできたテントを自分用にセッティングする。当たり前のコトなのですが、全員分のテントを張り終えると、色々なカラーが揃い、村のような、基地のような気分になりました。ちょっと嬉しい瞬間でした。

黒百合ヒュッテはこんな形をした山小屋です。
ヒュッテとはドイツ語で
山小屋の意味です。山を歩く行為はヨーロッパから日本に伝わってきたと言われています。

ここでの電力は全て太陽光パネルでまかなわれていました。すごい数のパネルです。

只今の時間午後16時。気温8℃。この後グングン気温が下がり、初めての経験をしました。

中編へ続きます。
matsu
スポンサーサイト