金時山は別名『猪鼻山』と呼ばれています。その由来は金太郎と対決した猪の鼻が祭られているとの事からついた名前のようです。また金太郎とは坂田金時の幼名で
金太郎にはいくつかの伝説が存在するようです。
さて、問題の山登り後編ですが、頂上に到着したのは丁度お昼頃でした。頂上の天気はあいにくの雲り空で、0℃以下の気温ですごく寒かったです。お腹が空いては山登りは出来ぬ!という事でランチにする事にしました。ランチの楽しみ方は頂上にある山小屋で食べる事も出来ますが、今回はHさんが持ってきてくれた
MSRと言うメーカーのバーナーで、お湯を沸かして暖かいスープとおにぎりを頂く事に。寒いと中々お湯も沸きにくいのですが、このバーナーはあっという間にお湯が沸く優れ物でした。

お腹も一杯になり、コーヒーを飲んで、さてこれから下山しよう!っと思ったのですがHさんが『頂上にきたらこの山小屋に寄らないとダメですよ』と言う事で更に休憩をしに金時茶屋へ!
外が寒かったので中に入るとストーブが寒い体を温めてくれました。おかみさんに甘酒を注文し更に体を温める事に。甘酒と一緒におかみさんは色々とおつまみを出してくれました。フレンドリーなおかみさんはなんとも穏やかで疲れを癒してくれました。

お店に入って気になっていたのはご覧のようなプレート。このプレートはこの山小屋に来た回数です。多い人で3000回!?

3000回登るには毎日8年間は登り続けても追いつきません。
前編に書いた凄い人!!とは誰??実は3000回に近い人達と出会いました。
今日で1837回目と言う『都倉さん』と567回目と言う『山崎さん』と言う方に遭遇しました。お2人とも60歳近い方だったと思います。見た時には山小屋の店員の人かと思っていたのですが、ほぼ毎日来ている常連の人達でした。お2人とも元気ハツラツといった感じで、健康が一番だな?と感じる瞬間でした。
そんな方々と話しをしている内に仲良くなり、桜の木で作ったお箸と元気を頂きました。やはりこの山小屋に寄ってよかったです。

いよいよ下山です。
下山はアイゼンを付けるような場面もあり、地面は前日の雨の影響でぬかるんでいましたが、こんな林を通り抜けながら無事下山することが出来ました。

締めくくりはマサカリ(右上)と土俵(中央)がある『金時神社』です。金太郎由来のこの神社は登山道の出入り口にありました。写真の右上にはマサカリが飾られていますが見えますか?

金太郎が居たと言う伝説の山『金時山』は、3000回以上も登り続ける人がいる魅力のある山です。頂上の景色もさることながら、体力や精神力を作る山なんですね。勝手にそう感じてしまいました。皆さんも一度登ってみてはいかがですか?きっと金太郎に出会えるはずですよ。
matsu